『うつ病は心の風邪なのか』という問いかけに対しての答え

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どうもメンタルへルス専門家のOGURI鈴木です!!

うつ病は心の風邪と例えられることが多くなりました。

なんで心の風邪という言葉が代替されたのかはわかりませんが、それぐらいうつ病の患者が増えてきて、昔ほど、マイナーではなくなったことが大きな原因ではないでしょうか?

しかし、この『心の風邪』という表現は正しいのでしょうか?

結論としては、心の風邪という表現は関連する部分もあるが、適切ではないと断定します!

本記事では、うつ病が心の風邪とは違うという部分を長々と伝えていきます。

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うつ病は心の風邪ではない理由

①すぐに軽快しない

風邪という表現が不適切であるという理由として、「うつ病はすぐに軽快しない」ということです。風邪であれば、症状が軽ければ2から3日で治ってしまうことが多いですよね。

「なんだすぐになおったじゃん」と経験した人もほとんどです。
しかし、うつ病の場合は、こんなに早い期間で軽快するものではありません。

薬が効き始めることにだいたい2から3週間かかり、症状が軽快するのにも早くて数か月。その後も、しばらく再発を防ぐために休息を防ぐこととなります。

風邪という考えでとらえてしまうと症状が軽快する期間に明らかなギャップが生じてしまいます。
「あれ。風邪はすぐに治るのに、どうしてうつ病は治らないんだろう。おかしいなあ」と眉をひそめてしまうようになります。

②服薬を続けなければいけない

風邪の場合は、風邪薬を数回飲めば「よっしゃあ。なおったぜ」といい、薬をやめることができるでしょう。しかし、うつ病の場合はしばらく薬を飲み続けなければいけません。

なぜならば一見症状が軽くなったように見えても脳内の伝達物質などを予防的に整えるために必要になってくるからです。例えば強迫性障害であればセロトニンを増やすために、それを維持するために服薬を継続していかなければいけません。

風邪という概念でうつ病をとらえてしまうと「よしなおったぜ!薬はもう飲まなくていいんだな」と薬をやめてしまうことがありますが、ところがどっこいなのです!

③特効薬がまだみつかっていない

風邪の場合、「うーん。この薬も効かないあの薬も効かない。うーん、もう打つ手がないや」ということはほとんどないですよね。だいたい決まった風邪薬が市販されていることが多いです。

うつ病の場合となると、薬の種類は膨大に及びます。つまりこれだっていう特効薬がないということなんです。「うーん。この薬はあっていないや。だから別の薬を試したい」という患者さんは後がたちません。

その人その人に絶妙にマッチする薬や、合わない時は全く合わないなど、人それぞれで、服薬の反応が全く違うといえます。

④うつ病はうつらない

風邪であればマスクを着用して予防に努めなければいけないようにする必要があります。それだけ感染力を持っていて、人から人へうつる可能性があるからです。

うつ病は特別大きな感染を持ってはいません。ちまたでは「あの人と話していると私もうつ病になってしまう」という人もいますが決してそんなことはありませんね。

ただもしあなたが起こった出来事や、言葉をネガテイブに受け取る可能性が高いとしたら、そこからストレスを派生させてしまい、うつ病の引き金を引きやすくなるという可能性はあります。

そういう事態に備えて、出来事や言葉の受け取り方をを勉強し心がけておくことは、風邪でマスクを着用するという場面に似ているのかもしれません。

うつ病と心の風邪の類似点

では、次にうつ病と風邪という表現で似ている点を紹介していきます。

①どちらも病気である

風邪は病気で、うつ病は甘えなんですよね?という言葉をよく聞きますが、うつ病もれっきとした病気です。

脳内のセロトニンなどの神経伝達物質が減少してしまうことにより引き起こされる脳の病気であると例えることができます。例えば冬だけに気分が落ち込んでしまうとしたら、日照時間が不足することによる、セロトニンの減少による冬季うつ病なのかもしれません。

心の風邪という表現は心療内科など早期受診を促す点では良い表現なのかもしれません。なぜなら「うつ病は甘えだから。全部自分が悪いんだから」と一人で悩んでいる人を救ってくれるかもしれないからです。

②日々の生活で予防につなげることができる

生活の観点で見るとどちらも、日々の習慣や生活で予防につなげることができます。
風邪は栄養あるものを食べて、運動して、規則正しい生活を送ることで、ある程度予防につなげることができますよね。

うつ病も同様です。規則正しい生活や運動などは欠かせない要素になります。
ただマスクは必要ありませんが、

ストレスをためないために、言葉や出来事の受け取り方を考える必要がある(ネガテイブに捉えない)

いつまでも悪い気分を持ち続けるとストレスがたまりこんでしまうので、時には気分転換をするための技術を身に着けないといけない(参考はコチラの記事をどうぞ)

このように風邪とは別の意味でのマスクを身に付ける必要があります。人それぞれで自然にできている人もいればまったくできてない人もいるので、自分の性格や考えの癖を知るということが重要になってきます。

 

心の風邪という造語は考えて用いるようにする

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心の風邪と表現することで「誰にでもかかる病気である」という喚起を促すことができます。
これは今まで持っていたうつ病に対する偏見を和らげてくれる言葉です。

今でもありますが「うつ病は甘えだから仕方がない」だとか「精神病は近寄らないほうが良い」という考えをいい意味で飼えてくれるきっかけを持っています。風邪と表現することで誰もがかかる可能性があり、病気であるという認識を持ってもらえばもっとうつ病の人が社会生活や早期受診を充実させることにつながりますね。

ただ、風邪という概念に従ってしまうことは非常に危険です。
「風邪だから。治った。もう病院に行くのには、やめよう」だとか「もう薬は飲まないでおこう」という考えは適切ではないですから、それを信じ切ってしまうとうつ病を再発させたり、悪化させたりなどの可能性があります。

また、すぐにはなおらないための「風邪はなおるのに何でうつ病なおらないんや」と困惑を覚えてしまうことがあるでしょう。

心の風邪という言葉は、正しい意味で使わなければいけないのです。

以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました!

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ABOUTこの記事をかいた人

kenji

ユニクロのウルトラライトダウンが極めて大好きな31歳。 赤色が好きですが、性格は極めて内向的です(笑 ブログの世界ではわりと自分の考えが表現できるので、みんなの役立つようなコンテンツ作成していきますのでよろしくお願いします!!